【知 識】日本ハムとNTTデータグループ 豚のAI発情検知サービスのテスト販売開始
日本ハムとNTTデータグループは共同開発を進めている養豚支援システムの第一弾として、2022年10月12日より発情検知サービス「PIG LABO(ピッグラボ) Breeding Master」のテスト販売を開始し、参画農場を募集する。
このサービスは豚舎に設置した複数のカメラから、母豚の種付け適正時期を意味する発情を人工知能(AI)により検知する。これまで熟練した飼育作業員による長時間の観察が必要だった発情判定を、効率的かつ高精度に判定することが可能となり、高い生産レベルを安定的に維持することができる。同サービスを使った実証試験では受胎率が1.4%改善し、熟練した飼育作業員の受胎率を上回ることに成功した。さらに人による判定作業が79%削減できるなど、労務削減効果も確認されている。
両社は今回のテスト販売を通して、実効性の確認や改善を行い、2023年度の本格販売を目指すとともに、新たな機能を順次開発、追加していく。また分娩・哺乳、育成、肥育といった、母豚の繁殖から仔豚の育成、出荷までの全ステージにおいて、飼育作業をトータルでサポートするシステムを2029年までに実現することを目指す。これにより養豚生産における労働環境の改善や生産性の向上・安定化を図ることで、養豚・畜産業の活性化と社会・地域課題の解決を目指していく。
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