【環 境】古河電気工業 フィリピン工場でカーボンニュートラルを達成

古河電気工業は米国データセンタ向け放熱・冷却製品の主力生産拠点であるフィリピン工場(FURUKAWA ELECTRIC THERMAL MANAGEMENT SOLUTIONS & PRODUCTS LAGUNA 以下 FTL)において、フィリピンのAboitizグループと契約を締結し、2022年10月より同工場内で使用する全ての電力を再生可能エネルギー電力(以下、再エネ電力)に置き換えることでスコープ2(※1)での温室効果ガス排出量ゼロを達成する。

地球温暖化をはじめとする様々な気候変動が地球全体の環境に深刻な影響を及ぼしており、世界的に持続可能な社会の実現に向けた取り組みの必要性が高まっている。同社も「環境ビジョン2050」を策定し、脱炭素社会への貢献としてバリューチェーン全体での温室効果ガス排出削減を掲げている。

サーマル・電子部品事業部門の主力工場としてデータセンタ向け放熱・冷却製品を製造するFTL社では、バリューチェーン全体での温室効果ガス排出削減という顧客要求の高まりに対応するため大幅に温室効果ガスの排出削減が求められており、再エネ電力の導入を検討してきた。

同工場は2019年に新設し2021年夏より本格量産を開始した。2022年5月から使用する全電力の約50%を水力由来の再エネ電力で稼働していたが、残り約50%についても同年10月から地熱由来の再エネ電力に置き換えることが確定した。これにより全電力が再エネ由来電力となり、年間約5,000tの温室効果ガス排出量削減を見込んでおり、スコープ2での温室効果ガス排出量がゼロとなる。

なお、従来より同工場におけるスコープ1(※2)の温室効果ガスの排出はなく、今回スコープ2の電力を再エネ電力に置き換えることで工場全体の温室効果ガス排出ゼロを達成する。


※1 スコープ2

自社が購入した電力熱などの使用による間接排出

※2 スコープ1

自社工場・オフィスからの直接排出


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