【環 境】旭化成ホームプロダクツ ジップロックをリサイクルしたゴミ拾いトング開発

旭化成ホームプロダクツは、回収・リサイクルされた使用済みのジップロックコンテナーを、永塚製作所製作のごみ拾いトング「MAGIP(マジップ)」のグリップ部分にリサイクルした。

同社は循環型社会の実現を目指して2020年より一般家庭から使用済みのジップロックを回収し、別のプラスチック製品に作り替えることで廃プラスチック問題の解決に貢献する活動『Ziploc RECYCLE PROGRAM』を開始した。その第1弾として年間8000万本も消費されるビニール傘の廃棄問題に着目し、ジップロックバッグをリサイクルした傘をシェアリングサービスに活用する活動を行っている。今回は第2弾として実施された。

MAGIPはすべてリサイクルが容易な素材で構成されている環境対応商品で、再生原料が活用されている。持ちやすさを追究した特殊な形状のグリップ部分に、ジップロックコンテナーをリサイクルした素材を用いている。濡れたモノや重いモノも通常かかる力の半分の力で持ち上げることができ、長時間使っていても疲れず、先端を保護するデザインによりすべての年齢層で安全に使用することができる。

国内における地方公共団体、民間団体等において2018年度に回収された自然物を含む漂着ごみの量は、全国で約3.2万トンを記録されており、回収された漂着ごみの約9割は人工物である。その中でもペットボトルや漁網・ロープ、ポリ袋などのプラスチック類の割合が多くを占めている。このような海洋ごみやマイクロプラスチックへの問題視から、各海岸沿いの団体や非営利団体などを中心に、海岸の環境清掃活動が全国的に盛んに行われるようになった。その反面、ごみ拾いトングの参加者数分の手配など、主催者の準備が大変になっている。海洋ごみ問題や物資不足といったこれらの課題に対し、同社はジップロックコンテナーをリサイクルしたオリジナルのジップロックトングの製作と海岸や河原などのエコクリーン活動団体への贈呈によって、団体主催の環境保全活動に参加・協力している。


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