【流 通】東急バス 一般ドライバーを対象とした安全運転講習を本格実施

東急バスは路線バスの運転に従事する乗務員の運転技術を活用し、普通乗用車等の運転に不安がある一般ドライバーに対して、運転技能向上を目的とする講習をおこなうサービスを本格実施する。

近年、新型コロナウイルスの影響下におけるリモートワークやオンライン授業の定着により、通勤、通学をはじめとする公共交通機関の需要が大きく変化した。また最近では自家用車を始めとするパーソナルな移動手段を利用した新たな需要が高まりを見せ、移動に関する選択肢の多様化が進んでいる。

今回の取り組みは、こうした社会環境の変化を受け、公共交通事業者として新たな移動ニーズに的確に対応すること、そしてバス事業を補完する新たな事業に挑戦することを目的に、東急バスの路線バスを運転する乗務員の持つ安全運転技術(交通事故を未然に防ぐ運転操作、ドライバー心理、道路状況を読み解く力、道路交通法に則した正しい交通ルールの理解など)を一般ドライバーに提供する。

本格実施に先立ち、同社では2021年11月16日から現在まで、東京都世田谷区に位置する弦巻営業所を拠点とし、「ペーパードライバー講習」として試行をしたところ、受講者からの声として「プロのバスドライバーから運転技術について親切丁寧に教えていただきとてもありがたかった」「運転に対する不安が解消され、自動車の運転が楽しくなった」などの評価を得た。

道路交通法改正に伴う高齢運転者の免許更新時における運転技能検査の義務化など、社会の交通安全に対する意識が高まるなか、同社は「ペーパードライバー講習」を皮切りに更なる事業拡大を見据え、運転初心者からベテランドライバーに至るまで多世代を対象にした安全運転講習の取り組みを進めるとともに、地域の交通環境の整備に向けて、その一翼を担うことで交通事故のない社会の実現に貢献する。


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