【物 流】日野自動車 「ラストワンマイル」に最適化したBEV発売

日野自動車は物流現場における使い勝手とカーボンフリーを高次元で両立する低床・前輪駆動小型BEVトラック「日野デュトロ Z(ズィー) EV」を発売した。

ユーザーの声を反映し、「物流のラストワンマイル」の現場での使い勝手を追求した「日野デュトロ Z EV」は、新開発のBEV専用シャシにより実現した超低床構造や普通免許で運転可能なコンパクトな車体が特徴となっている。従来のエンジンとトランスミッションの代わりにコンパクトなモーターをキャブ下に搭載し、前輪を駆動する仕組みとなっている。また、バッテリーを荷台床下のフレームの内側に搭載し、それ以外の電動ユニットはほとんどキャブ下に収めることで従来の後輪駆動車では実現困難だった超低床を実現した。

荷役作業性や乗降性に優れ、ドライバーの負担軽減に貢献する他、コンパクトな車体ながら必要な荷室・荷台空間を確保し、主に市街地での宅配に最適なつくりとなっている。荷室に直接移動可能なウォークスルーバン型と、用途に応じた荷台を架装できるキャブシャシ型を設定しており、ユーザーのビジネス形態に合わせた架装を選択することができる。

また、フルメンテナンスリースでの提供により電動車導入時や月々の支払いが明瞭であるほか、メンテナンスの行き届いた電動車の安定稼働によってユーザーのビジネスの最適化に貢献する。

日野自動車は電動商用車の普及促進に向けた持続可能な方策を追求すべく、商用事業でのCASE技術の普及に向けたプロジェクトを進めているCJPT(Commercial Japan Partnership Technologies)との連携も含めた取り組みを推進していく。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です