【物 流】国土交通省 全ト協・物流事業者にコンテナへのヒアリ侵入防止を通知

国土交通省は環境省自然環境局から依頼を受け、全日本トラック協会と傘下事業者へヒアリ対策に努めるよう通知した。

特定外来生物に指定されているヒアリは2017年に国内で初めて確認されて以降、2021年度までに18都道府県で84事例が確認されており、日本国内への侵入・定着が懸念されている。ヒアリは攻撃性が強く、刺されることでアナフィラキシー症状を引き起こすリスクや死亡する恐れがあるほか、農業や生態系へ甚大な影響を及ぼす可能性がある。

国内への移入経路は、多くが中国を出港・経由したコンテナに由来するものであった。また港湾や配送先、コンテナ置き場等でヒアリが発見された場合、完全に駆除が確認されるまでコンテナや荷物の移動は認められず、事業リスクとなる。秋季までヒアリの活動は活発化すると考えられるため、環境省自然環境局は全日本トラック協会のほか輸入品やその輸送運搬にかかわる業界団体・通関事業者などへ以下の協力を依頼した。

(一部抜粋)

・空コンテナ受取時に床板の腐食や清掃状態、メンテナンス状況などコンテナ内部を確認

・コンテナ内部の四隅、床面の接合部などヒアリが隠れている可能性がある箇所をチェックし、侵入していないことを確認

・コンテナ開封及び積荷搬出時はヒアリと疑われるアリ類がいないことを確認


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