【環　境】パナソニック、洲本市と生ごみ減量化とフードロス削減に向けた共同実証実験

パナソニックと兵庫県洲本市は、地域社会における課題解決の促進と持続的な地域社会の発展を目的として、洲本市が推進している「洲本市２５％ごみ減量化作戦」の達成に向けて共同で取り組んでいくことで合意し、協定を締結した。これにより洲本市において、①家庭から排出される生ごみ削減のために生ごみ処理機を用いた減量化②飲食店・小売店等で発生している、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品の削減を目的としたフードシェアリングサービスに関する共同実証実験を行う。

 日本のごみ総排出量は東京ドーム約１１５杯分の４，２７４万ｔであり、１人１日当たりのごみ排出量は９１８ｇと共に横ばいである。ごみ処理事業経費はわずかに減少しているものの依然として２兆円を超える金額であり、各自治体の大きな負担となっているほか、高齢化の加速に伴ってごみ搬出が困難になる家庭の増加も想定されており、ごみの減量化は各自治体において大きな課題となっている。また、ごみ減量化の阻害要因の一つであるフードロスについても、ここ数年国内でほぼ横ばい状態が続いており、ＳＤＧｓが掲げる「２０３０年世界全体の一人当たりの食料廃棄半減」実現に向けては、まだ対策が必要な状態である。

現在、洲本市は１人１日当たりのごみ排出量を、平成２８年度の６５９ｇから、令和４（２０２２）年度には２４．１％削減する目標を掲げて取り組んでいる。今後、パナソニックと洲本市は共同実証実験を通じて生ごみ減量や住民１人ひとりのフードロスに対する意識改革を図るとともに、ごみをなるべく排出しないライフスタイルの実践につなげていく。

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