【アジア】三菱商事 マニラ首都圏地下鉄向け鉄道システム一式を受注

三菱商事はフィリピン運輸省(以下 DOTr)より、マニラ首都圏地下鉄向け鉄道システム一式の納入を受注した。 このプロジェクトは日本政府により国際協力機構(JICA)を通じて技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership:STEP)を適用した円借款が供与されている。

三菱商事はマニラ首都圏の北部ヴァレンズエラ市と南部パラニャケ市を結ぶフィリピン初となる地下鉄向けに鉄道システム一式(軌道、信号・通信設備、受配電設備、電車線、自動改札機、ホームドア等)を設計・製造・据付し、DOTrに納入する。完成は2028年頃を見込んでいる。

この事業は急速な経済成長を背景に増加するマニラ首都圏の交通需要への対応を図ると共に、深刻な交通渋滞と大気汚染の緩和に資するもので、フィリピン政府によるインフラ計画「ビルド・ビルド・ビルド」の優先事業と位置付けられている。

三菱商事が受注した鉄道システムはイーストバレンズエラ駅からターミナル3駅(※)までの15駅27km、加えて別途借款を活用して整備されるビクタン駅迄の整備を対象としており、この地下鉄の開通によって、従来、自動車で必要だった移動時間から1時間以上(見込み)短縮される。


※ニノイ・アキノ国際空港ターミナル3と接続


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