【流 通】JAL リージョナルジェット機エンジンの洗浄方法に泡洗浄を導入
JALはGEアビエーションと契約し、大阪国際空港(伊丹)を拠点とするJ-AIRが運航するエンブラエル170型機に搭載されるCF34型エンジンを対象に、日本の航空会社として初めてとなる泡を用いた洗浄方法「GE 360 フォームウォッシュ(以下、「泡洗浄」)」を導入する。泡洗浄はCF34型エンジンに対しても、リージョナルジェット機に対しても世界で初めて導入される。
JALはCO2排出量の削減のために、定期的に航空機エンジンを洗浄して燃費の改善を図っている。通常は水を使用した洗浄(水洗浄)を行っているが、今回新たに取り入れる泡洗浄では加熱した特殊な泡状の洗浄剤をエンジン内部に注入することで、飛行中に吸い込んだちりやほこりの粒子を化学的に除去することが可能になる。泡洗浄の導入により、燃料を追加で年間最大約82,000リットル削減でき、これはCO2排出量約285トンに相当する。また泡を使用した洗浄方法であるため、従来の水洗浄よりも水の使用量を削減できる。
JALは2021-2025年度JALグループ中期経営計画を策定し、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の達成に向けて、安全を確保した上での降下中の浅いフラップの利用などの飛行中の空気抵抗を削減する取り組みや地上移動時の片側エンジン停止などと併せて、エンジン洗浄でもCO2排出量の削減を行っているが、今回の泡洗浄の導入でさらなる燃費向上によるCO2排出量の削減を目指す。
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