【環 境】グリーンパワーフュエルと兵庫県宍粟市 早生樹の利活用に係る協定の締結

大阪ガスが出資するグリーンパワーフュエル(以下 GPF※1)は、バイオマス燃料の地産地消化と国内林業の持続的成長を目指して、兵庫県宍粟市と燃料用途に特化した早生樹の利活用に係る協力協定を締結した。

GPFは国内のバイオマス発電所向けに国産木質バイオマスの調達・搬送・販売を行う事業会社で、2019年3月の設立以来、全国の林業関連事業者と協議を重ね、これまでに年間約10万トンの国産木質バイオマス調達能力を確保している。今後はこれをDaigasグループが参画するバイオマス発電所等に供給することでバイオマス燃料の地産地消化を推進していく予定である。

同社は調達量の更なる拡大とコストダウン推進の観点から一般的な樹種よりも短い成長・伐採サイクルが期待される「早生樹(※2)」に着目し、豊富な森林資源(事業実施適地)を有する兵庫県宍粟市と協力して、早生樹による安定的なバイオマス燃料供給体制の構築を目指す実証事業を開始することとした。本事業の第一歩として、宍粟市が所有する山林及び耕作放棄地等にて、早生樹の試験植林による成長性の確認と、バイオマス燃料としての有用性評価等を行う予定にしている。同社は燃料用早生樹の利活用による持続可能な国内林業の事業モデル構築に取り組むとともに、その成果を卒FIT後のバイオマス発電所の自立運営化(※3)にも繋げていく。


※1 GPF 大阪ガス、西信森林資源と日本製紙木材の3社合弁で2019年3月に設立 

※2 早生樹 一般的に植林されている樹種よりも早く成長する樹木の総称。代表的な樹種としてセンダン、コウヨウザン等がある

※3 イオマス発電所の自立運営化 再エネ電気の固定価格買取制度(FIT制度)による最大20年間の買取が終了した後は、市場価格で発電電力を販売する必要があるため、GPFでは燃料の国産化により輸送コストを大幅に低減することで持続可能な燃料コストの実現を目指している


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