【物 流】全ト協 睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査を呼びかける冊子を作成

全ト協(全日本トラック協会)は睡眠時無呼吸症候群(以下 SAS)スクリーニング検査の受診を促進するリーフレット(2022年度版)を作成した。

SASは睡眠中に頻繁に呼吸が止まったり、止まりかけたりする状態が繰り返されるために、質の良い睡眠が取れず、日中に強い眠気や疲労等の自覚症状を伴う病気である。SAS患者は、居眠り運転を起こす危険性がある上、治療をせずに放置すると命にかかわる合併症(高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞等)を引き起こすおそれもあり、これらの疾病は、運転中の突然死にも繋がる健康起因事故の主原因ともされている。

SASは簡単なスクリーニング検査で早期発見することができ、SASと診断されても適切に治療すれば健康な人と同じように安全運転を続けていくことができる。SASであることに気づかず運転業務を続けることが、最も危険な状態であり、避けるべきことである。全ト協は積極的にSASスクリーニング検査を受診し、SASの早期発見、治療を行い、健康起因事故をなくすことを促している。

また、「自動車事故報告書等の取扱要領」が2022年4月1日に一部改正され、SASが原因と疑われる事故が発生した際、自動車事故報告書の「推定原因」に事故の原因として疑われる疾病名を明記し報告することが必要となった。全ト協や各都道府県トラック協会でもSASスクリーニング検査の助成事業を行っており、利用を呼びかけている。


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